10. Fall
公式より。
槇原敬之「Fall (Short Ver.) 」MV。
いつもは最後に張りつけるんですが、「落ちる」を上手く表現してる面白いMVだと思うので、最初に見て頂こうと思いました。
槇原敬之が「きょうは会社休みます。」主題歌 - 音楽ナタリー
きょうは会社休みます。綾瀬はるかでドラマ化 - コミックナタリー
漫画原作の日テレ系水曜10時枠の連ドラ主題歌。
原作者の藤村真理先生、私が中学生の時に愛読していた雑誌別マの作家さんだな~って感心した覚えが。という事は、30年近く描かれているわけです。これまで藤村先生作品の映像化って殆どなかった筈。良質だけど割と地味めでめっちゃ人気!って作品は無い…でも固定ファンが居て、長く描いてる、そんな作家さん。そんな先生がこの作品で大ブレイクしたわけです。すいません、漫画オタクなもんで、語ってしまいました(笑)嬉しくて。真摯に物事を続けていれば、いつか花咲くタイミングもあるんだなって、素敵エピソードなので、書きたかったんです。ドラマも役者さんも脚本も良く、面白かった記憶。綾瀬はるかさんはこういうコメディと親和性があるなぁ…と。彼女の演技力と華の力でしょうね。最高視聴率も17.3%と、良い数字でした。やっぱり、視聴率が良いと主題歌歌ってる歌手のファンは何気に嬉しいもんです、はい(笑)
閑話休題。
冒頭で紹介したMVを見てみるとわかりますが、「落ちる」ってこういうことですよね。
身体の自由がほぼ奪われて、どうしようもなくなる。
動けるんだけど、自分の意志の通りじゃなくて、もがいてる感じ。
重力に人は逆らえないんです。我身が重いと特にそう。
ということは、恋は重力なんですね(極論)
ここで検索かけてみたら、思い切りアインシュタインに否定されました(笑)
“You can't blame gravity for falling in love” ーAlbert Einsteinー
(恋に落ちるのを重力のせいにはできない)
いやまてよ。
恋に落ちるのは重力のせいにはできませんが、恋を重力と例えるのは可能ですよ。
言葉遊びと思われるかもしれませんが、恋の『落ちる感覚』は不可抗力。
やっぱり、MVの通り、どこにもつかまれなくてただ落ちていく…あの感じ。
しかしぐるぐる思考が回ってしまいますが(笑)
恋の始め方によっては、この不可抗力感が無い場合もありますね。
マッキーの名曲の一つ、「The Future Attraction」
さぁ今から二人で恋に落ちるんだ
これ。
この場合、正確には「落ちて」ないんだと思うんですよ。
見解としては、2人で恋に落ちるという事を合意したわけです。
合意してから「落ちて」いくこともあるかもしれません、がしかし。
バンジージャンプと、柔道の技でいう『足払い』ですっころばされてからの崖からの転落(奈落行)にはものすっごい差がありますよね…。
この「Fall」はどちらかというと後者かな?と思います。
最後まで歌詞の引用をしないで行こう!と思っていたんですが(天邪鬼発動)この部分がとても好きなので紹介させてください。
罪悪感飲み込むほどの
切なさでついた嘘が
絶対変わらないと思ってた
この自分を変えていく
曲もディスコ調で、歌詞も『いやだ!』とか口語体で書かれてる部分もあり、全体的に可愛い恋の初心者ぽい主人公なんですが、上に引用したこの部分だけ、誰にでも不変の恋の真理を描いてるって思うんです。
歌詞の流れ的には、生真面目で会社をずる休みした事ない主人公が、彼氏と一緒に居たいがために会社に休みの電話を入れる…(原作漫画にもあった描写)なんですけど、マッキーお得意の『一番言いたい事(大事な事)は2番に』の法則通り、この曲の肝はここだと個人的に思っています。
結局、自分が制御不能になる位人を好きになった場合、絶対的に人は『変わる』
人と人の関係って相互作用なので、芯は変わらなくても、考え方や価値観は交流した時点で微妙に変化します。
その揺らぎや動きが、『関わり合い』の醍醐味ですよね。
その最たるものが恋から受ける影響かなぁ、と。
恋人同士は0距離ですから。親子間の距離より、時と場合によっては近い。
自分を変えられるって、快感じゃないですか?(私だけ?)
恋の怖さと素晴らしさを非常に感じる、名曲だと思います。いや、マッキーの曲は名曲ぞろいなんですけども。
自分的槇原敬之BEST10を考えると、ランクインするかも。ライブでも盛り上がります。
はぁ、ライブと書くと、この頃早く復活しないかな…マッキー。。とか思ってしまうので、暗くなる前に、おしまい。