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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

10. 信じようが信じまいが

自分が思うより言葉は
誰かを傷付けてしまう
言葉で攻撃する黒い
魅力に取り憑かれる
スマホやPCで打てば
言葉は活字で現れる
あてのない中傷の言葉も
正論に見えてくる

この曲を最初に聞いた時、またマッキーは自ら茨の道を歩こうとしているな…と心配したものです。

White Lie」の時と同じく、レビューを書くのに少し躊躇があるのですが、彼が届けたいと思った気持ちを応援したいので、真摯にこの曲に向き合ってみようと思います。

 

最初に引用した歌詞でわかると思いますが、これは他人を誹謗中傷する人々に対するメッセージです。

この事を覚えていて
与えた分が自分に返る
信じようが信じまいが
これは動かしようのない
この宇宙の法則

 

これを歌にするって本当に凄いなと思うんです。

これは『因果応報』(☆ネガティブな時に使われがちな因果応報ですが、元々悪い意味ではなく、良い結果を得たにしても悪い結果を得たにしても、その結果には必ずその原因があるということ)などと言われている考え方。

これを書く事によって、絶対にどこかから何か言われる…そう思いませんか?

正しい言葉は劇薬、と言ったのは心理学者の権威、河合隼雄さんだったかと。

若干スピリチャル的な要素を含んでいる分、その考えが嫌いな方面からは眉を顰められるかも?と小心者のファンとしては胃が痛くなりました(笑)

 

匿名のマスクを被ったら
分からないって思ってるだろ

ここの歌詞から、匿名掲示板やその他、『本当の名前』を出さないで人を攻撃している人に書いてるのかな?って。

(ちなみに匿名だろうが匿名じゃなかろうが、人に対しての攻撃は相手が認知せずとも言ったりやったりした本人の魂に刻まれるので、やらない方が絶対に良いって思ってます。自らで自らを汚す行為、その選択を人はなぜ行うんでしょうね?少し考えたらわかるのに。もったいないなぁ。良い事を他でしていても、魂のレベルが下がってしまう。人間なのでどうしても、の場合は誰にも読まれないような場所に書いてすっきりする、という方法をお勧めします。これが誰も傷つけずなおかつ自分にも優しい方法かと)

 

匿名掲示板で思いつくのは『にちゃんねる』や『ごちゃんねる』?

私は言葉の感受性が強いので、ああいう所にはあまり近づきません。でも情報が早かったり、そもそも小さなジャンルではあそこにしか情報がなかったりするので、情報だけ読みに行く事もあります(でも自分のメンタルが弱まってる時は絶対に行きません)

 

昔昔、他の匿名掲示板で私の好きな作家さんが色んな事を言われていて、憤慨した覚えがあります。ファンなのになんでそんな書き方をするのか?同じ事を言っていても、違う言葉をなぜ選択しないのか?

 

色々考えた結果、

1、わざと悪く書いている(攻撃したい)

2、深く考えずに書いている(元々その人自身が他人の気持ちを想像しない)

3、誰かの言葉に反応して自分のストレスを発散するために書いている(悪口を書く快楽の責任を分散できる好都合)

4、祭りに参加したい(アホか)

他にも理由はあると思いますが、大抵この4つに分類できるかと。

そして、一番多いのが『3』な気もしています…。

 

人間観察が趣味な所もあり(小説書く人は絶対的に人間観察が好きでないと書けないと思います)スレッドを丹念に見ていくと、きっかけになる投稿が見えてくるんですよね。

その言葉自体は悪口?ギリギリセーフかな?と思うけど、明らかに『悪意』が練りこまれ、それに反応して他の人が悪口を『書く気』を起こす。

巧妙かついやらしい。その人の心の中で悪魔がニヤリと微笑んでいるのが見えてしまう。自分で手を下すんじゃなくて、人に手を下させる。それがその人にはとても楽しいんだろうな。仲間を増やせたのも嬉しいのかもしれませんね。

 

読んでると、「あーあ…」ですよ。読んでるだけじゃなく、実生活でも見えるんですけどね。

学校や会社のいじめも冷静に眺めているとわかります「あーあ…」

ため息。ため息しか出ない。

人間は一人一人だと善良な人が多数なのに、こういう悪魔的な人の巧妙な手口でコロッとオセロの裏表を返すように、変化してしまう時があるので、ねぇ。

ま、そういう人はいつかどこかで(来世かもしれませんが)同じような目にあうのでしょう。

そう思って、悲しくなってその人を見てしまいます。

 

また、ほんの少しだけの間、匿名掲示板で標的?にされた事もあって。

書かれている情報は90%嘘なのに、10%だけ本当…みたいな。でも狭いコミュニティだから、もしかしたら私?と他の人に想像されちゃうかもしれない、変な風に誤解されるかもしれない…そんな状況でした。

そこで最初に引用した歌詞ですよ。

スマホやPCで打てば
言葉は活字で現れる
あてのない中傷の言葉も
正論に見えてくる

これ。

正論に見えてくる…。正論も中にはあったりするんですけどね。

でも、10%しか本当がないのに、そこに書かれてそこの住人が認知しちゃうと、あたかも全て事実のようになってしまうっていうのがもう…怖いし、理解したくありません。

 

だからこそ、マッキーはこの曲書いたんだろうなって。

絶対、何か言われるのはわかっていて、あえてこの曲を世に出すことで、書かれている事が事実とは限らない、という事の種を、聞いてる人の胸の中に落としたんです。

その種は全て芽が出る訳じゃないでしょう。

芽が出ても、成長せずに枯れるかもしれない。

でも、幾らかの人々の中で『あ、これは悪い事だったんだ。格好良くない』という『木』に成長したら、それで良い。

問題を定義し、正しい道を教え、後は本人に任せる。

シンガーソングライターはそういう事も出来る職業。

神様からもらったギフトを、有効に使おうとしているんだろうなって。

…マッキーも人間ですからね、揚げ足取られる事も言ったりやったりするでしょう。これからもね。

でも、基本的には『わかってる』と信じているので、誰かに攻撃されないか、ハラハラしながらも見守って応援したいと思います。

 

残念だけど信じるとか
信じないとかそんな事は
どうでもいい話なんだ
You should remember this.
"you get what you give."

最後に。

自分がやられちゃ嫌だと思う事を他人にやってる人がたまにいます。

私には本当に理解出来ないんですが、みんな楽しそうにやっていて。

人をいじめている時、みんな共通して同じような表情をしています。

あれは…

自分が他人からそうして欲しくて、あえてやっているのかな?(絶対に違うと思いますが)

宇宙の法則で、自身にいつか帰ってくるから、他人への攻撃より自分の魂を守って欲しいと切に願っております。

小さなことでも、その人が選ぶことがその人自身を作り上げる。

他の人はわからなくても、自分が自分を見ているから。

どうしてもしょうがない、って事ならちゃんとわかるので、遊び半分で人を攻撃している人々、もったいないよという言葉を残して、この記事はおしまい。