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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

12.君は僕の宝物~REPRISE~

アルバムの締めです。
エピローグ的な。
「REPRISE」は『再び』という事。
始まりのインストは他のアルバムでも何曲かありますが、終わりのインストってないですよね。
それだけに非常に特別感があります。

この曲、いつ聞いても凄いなと思うのは、ありありと曲の場面設定が脳裏に浮かぶんです。
たぶん、皆様の脳裏にも似たような光景が浮かんでいるのではないでしょうか?

夏の海の夕暮れ…日没より少しだけ早い時間帯、というのが私の中の景色です。
さんざんはしゃいで遊んで、日に焼けた肌が何となく痛い。
疲れから、身体が重力をより感じる。
でも心はとっても満足していて…(海の家でも美味しいもの食べたし)

時間で言うと4時位でしょうか、そろそろ帰り支度をしなくちゃ、でももう少し海の時間を楽しみたい。

アルバムを11曲聞いてきて、終わるのが名残惜しいんだけど、終わるからこその充実した感じというか…。
うまく伝わっているか、甚だ疑問ではありますが。

アレンジのせいもあるけれど、ギター演奏でここまで「温度」を表現できるのか!と唸らされます。
小倉さんと佐橋さんの演奏は本当に素晴らしい。

「introduction」の回で「夏の日の夕暮れ」にタイムスリップする、と書きましたが、それはこの「REPRISE」の影響もあると思います。
私は1枚のアルバムを延々と聞く癖があるので(笑)「REPRISE」のすぐ後にまた「introduction」が始まるのが常でした。
でも、蘇りというか輪廻というか。
人の一生のようで、それもまた音楽の世界にどっぷり嵌れる素敵な要素で。

マッキーのアルバムの中でも、傑作中の傑作。
いえ、90年代初頭に発売された全アルバムの中でも、TOP5に入る名盤。
その最後を飾る曲は、キラキラと黄金色した太陽のような曲。
地平線に沈んでも、また日は昇る。
約束しなくてもそれが信じられるような、安心感がこの曲にはあると思っています。