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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

3. DARLING

ついにきました、「PHARMACY」
私のガイドは「DARLING」から。

 

本格的にマッキーを大好きになった、私の『槇原道』の始まりの場所。他の好きなアーティストから頭一つ飛び出したのはこの「PHARMACY」からなのです。
これまた以前オフ会で喋った事がありますが、当時好きだった人が私とのドライブの際に新しく買ってくれたのがこのアルバムで。
このエピソードの前に先にPHARMACYツアーのライブに行っていたので、何だか運命を感じてしまいまして(付き合って3週間で振られたけど)
彼と別れた後もマッキーは聞き続けたという……。
それだけ「PHARMACY」が素晴らしいアルバムだったという事なんですけど。

 

で、本題。
「DARLING」
私が初めて「ダーリン」という言葉を知ったのは「奥様は魔女」(年がばれる)
今回検索して驚いたのが、奥様がダーリンダーリン言ってた旦那さんは本名がダーリン・スティーブンスというそうですよ。まじか。
名前呼び捨てにしてただけなんですね(真意はわかりません)
次が「うる星やつら」のラムちゃん
このダーリンは「最愛の人」とか「あなた」とか、我々が持つダーリンのイメージを確定してくれたきっかけであるはず。
ラムちゃんは可愛い。可愛いは正義。映画ビューティフルドリーマーは今見ても唸りますよ、深くて。だって監督が押井守(脱線甚だしいのでここらでやめます)

 

歌詞の中の彼女は彼の遅刻を5回待ったわけですが、私は5時間待ちました…。

前述の彼と付き合う前、なぜだか大学を案内してくれるというので、電車で向かったわけです(移転1年目で綺麗な校舎でしたし、私は短大生で大学を見てみたいって事だったのかな?)
郊外にある大学に通っていた彼は自動車通学をしており、大学で落ち合った後、ドライブに行こうって話でした。
時は1990年代中頃。
携帯電話の普及率は20%程度で、私はポケベルを持っていました。
今の世代にはきっとわからない。
でもこの頃には確かにあったのです。
そう、

すれ違い

というものが…。
長くなるので割愛しますが、5時間かかってやっとこ会えた2人はそこからドライブに。
そして「PHARMACY」を車内で聞き、「DARLING」がかかり、私は歌詞の彼女と同じ気持ちになった、と。
いや、まだ付き合ってもおらず、私の片思いで始まった恋だったので、彼女のように強気には出れなかったんですけどね(笑)

 

本題言うたのに、曲の内容を書いてないやんって突っ込みを誰か入れてください(画面越しに)

今記事のために歌詞をじっくり読んでみました。
「DARLING」はものごっつ可愛い曲という印象ですが、比喩表現に気が付いておりませんでした。
そうか、主人公は彼女の事をワンかニャーみたいに思ってたんだな、と。

やっと僕のひざにのってきたやさしさなのに
なぜてあげる気持ち忘れてると
君が今教えてくれた


あと

小さな耳をすましながら
僕をうかがっている


どちらもペットみたいな仕草です。
ちなみに「なぜる」は大阪の方言。「なでる」の音変化。

 

「可愛いっていうのはね、漢字で愛す可(べ)しって書くんだよ」
とはもうすぐ公開映画の原作漫画に出てくる言葉なんですが。

 

私の持論ですが、愛の前には人もペットも関係ないです。
自分の内から湧き上がる愛の対象は、何でも等しく平等で愛すべき存在。
ですので、生存戦略として人に可愛いと思わせたもん勝ちな気がします。
また話脱線してるやん……。

 

2人が笑いだせばほら
全てが味方に付くよ

 

「NO.1」に通じる「恋の全肯定」
こんな時期はね、長くは続かないから一秒一秒大事にするんだよ…と老婆心が出てきちゃいます。

はっ、なんかうがった目線ばかり書いてるような気がしないでもない(きっとしてる)

 

でも、でも!!
「DARLING」
好きな曲なんですよぉぉ!


始まりのコメディっぽい感じもキュートだし、暑い真夏のドライブデートを疑似体験できる秀逸な曲だと思っています!

 

純粋に曲を楽しめなくなったのは私の変化。
曲のせいでは全くない。

 

ありがとうが大切
誰かがそばにいる意味を忘れない

 

自ら思い出したこの言葉を胸に、主人公は彼女を幸せにしていってあげて欲しいなぁと願いつつ、今記事はおしまいです。
大事な事を忘れない限り、恋のワインディングロードは永遠に続くはず。
マッキー流の「人のふり見て我ふりなおせ」曲。
全てのカップルに届きますように。