TwinTowerTours (a)

ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

5. 手をつないで帰ろ

ナポレオンフィッシュという名の魚を初めて知ったのがこの曲。
そういう方も多いのではないかと。

その昔、オフ会で海遊館ナポレオンフィッシュを見に行った記憶。
でこっぱちの青い魚を見ながら、「手をつないで帰ろ」気分に浸りました。
何度も呼び掛けてくれる彼氏は空想の中でしたけど(笑)

 

可愛らしい男心の曲です。

 

他の女の子を見とれていた彼に怒って、水槽にへばりついている彼女。
頭の中のイメージ絵は、水槽の中から彼女を見ているガラス越しの青い世界。
そんな想像が余裕で出来ちゃうのは、的確でシンプルな歌詞のせいでしょう。

 

「廊下」「部活」紡ぎだされるワードで、学生同士の恋なんだなと理解します。

ずっと高校生かと思っていたんですが

僕らの日曜日は七時頃には終わる

むむ。もしかしたら中学生なのかもしれません。

最後の

しめったハンカチは僕らの手の中

「初めてのデートじゃないけど」という歌詞もありますが、ここから推測されるのは数える位しかデートをしておらず、キスもまだなのかなって。

マッキーは汗かきで有名ですけど、主人公の体質だけじゃなくって、緊張から手のひらが湿ってるのが想像できます。

 

完全なるプラトニック。良いですね。

遠い昔に見た花火のように、記憶というフィルターがかかってめっちゃキラキラして見えます。
少女漫画の世界というか、恋の駆け引きはあってもドロドロしてない。

 

そうそう、某番組で『初恋』から連想される言葉は?という問いに、『フェンス』と答えたマッキー。
その時は「LOVE LETTER」が思い出されたんですけど、この「手をつないで帰ろ」でも「緑色のフェンス越しにやっと見つけた」が書かれてますね。
「LOVE LETTER」は叶わなかった初恋、「手をつないで帰ろ」は叶った初恋の曲なのかな?と。

 

大阪弁

なぁこっちむいてーな なぁきげんなおしてーな

に萌えます。
方言は柔らかい雰囲気をまといますね。
マッキーの声と相まって、ティーンエイジャーの主人公がどうしたもんだかなーと途方に暮れている姿にキュンです(笑)

彼女も本当はこのまま拗ねてたら貴重な2人の時間が終わってしまうのはわかってるはず。

描写は描かれませんが、

ちょっと照れるけど 手をつないで帰ろ

最後の歌声が優しくなっている所から、きっと仲直りして帰ったんでしょうね、きっと。

DARLING」でもそうですが、歌詞の中の2人ながら、妙に応援してしまう。

…私が大阪のおばちゃんだからでしょうか?(笑)

 

ちなみに。

大阪弁ということで大阪で行われるライブの日替わり曲で何度か演奏されました。
調べてみると、『本日ハ晴天ナリ』と『Heart to Heart

(意外と少ない…。もっと多いと思ってました)
そして大阪ではないですけど、『魅惑の舞浜』でも。
幸せな事に、たまたま全部聞けてるようです、私。

聞きたくても聞けない曲があったり、聞く機会に何度も恵まれた曲もあったり。
『縁』だな、と思うと共に、これからの時代に合わせるならば、全ライブストリーミング再生ありが良いな~。
ライブの、会場が一つのエネルギー体になる感覚も大好きですが、マッキーのお喋りを全公演分聞きたいという希望は叶わないのが現状です。
人によって、距離、労力、金銭面を考えると行ける公演が限られてしまいます。私なんかは大阪から出るのは厳しい。

 

コロナで価値観が壊された分、新しい価値観をこれからの世の中で作り出して欲しい。ファンクラブ限定で、全曲全アルバム(!)ストリーミングライブとかいかがでしょう、マッキー。1日1アルバムとかだったら、現実的?

喉を壊してほしくないので、ゆっくりペースでも追っかけますよ!

今の彼だからこそ出来るものを届けてくれたら嬉しいな、と思いつつ、本記事はおしまいです。

好きな曲を割り振りして決めているので、今週はこの後も私が続いて書いていきます。

お付き合いよろしくお願いいたしま~す!