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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

11. LOVE LETTER

槇原敬之楽曲、いや、平成の胸キュン楽曲の中でも最高峰に位置する曲。

それがこの、『LOVE LETTER』

皆さん、お好きですよね?

『LOVE LETTER』が嫌いなマッキーファンって聞いた事がありません。

放課後に内包されたあの黄金色に輝く帰り道を、見事にパッケージングしてリボンをかけて渡された感覚に陥ります。

「僕」に共感してしまうのは、好きな人にあげるテープ(テープですよ!若い子にはその苦労がわかるまい。今ならSpotifyのプレイリストをシェアする…なんでしょうけど)を編集した事があるからかしら。

 

さて。ここで閑話休題

昨日の「PAIN」のももたさんからバトンを渡されたわけですが。

「ファンの中でも有数の人気曲『LOVE LETTER』をどうぞよろしく」という 圧という名の 期待 を感じました(笑)そうよね?最後のあの文章はそういうことよね?(笑)

 

ネットの海を調べていると、ヴェラスタ(昔マッキーがやっていたネットラジオ)の槇原敬之BEST10の第一位にこの曲が選ばれておりました。

 

……プレッシャー……!(ガラスの仮面ばりの白目)

 

それだけ、皆に愛されている、大事な曲。

レビューするのは胃が痛くなるほどのプレッシャーが!!

 

な~んて事は無く(笑)
いや大昔の私なら、そうなってたかな。

どの記事を書く時も好きだからこそプレッシャーを感じております。
だけど一周回ってしまうと、私が書ける記事は私の想いや技量の限界を超えることはなく、無理に背伸びをしないという事が大事なのかな、と。

 

そう思えるようになったのも、ショパンを一時調べまくった経験から。

弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学

という本があるのですが、楽譜も読めずピアノも弾けない私がその本から学んだのは『自分の内から出てくるものを一番大事にしなさい』
学術書ですからさらっと読める本ではないです。音楽用語も沢山書かれているので、ネットで調べ調べ、かいつまんで読み進めました。
ショパンの時代と今の時代ではピアノそのものの構造が違うため、演奏技法的に再現が難しいわけですが、この本に書かれたショパンが実際に生徒へ伝えたレッスン内容は音楽を超えて、人生哲学を思わせます。
いくら演奏がうまくても、その人の中からの表現でないものをショパンは認めませんでした。同じ楽譜でも、ショパンは演奏のたびに違った表現を弾き、生徒を驚かせたという事です。
それはショパンが天才という事だけじゃなく、『こう弾きたい!』という明確な意思や想いがあるからこそ、生まれるもの。
情熱、とも言えるのでしょうか。
(と、ここまで書いて、マッキーには『情熱』という名曲があるじゃん、と気が付きました。割り振りで私が書くのは決まってますので、それまでに『弟子から見たショパン』をまた読まなければ…)

と、いう事で、私は私にしか書けない私視点を書く

下手くそでも自分なりに愛を書き表す、その姿勢で綴っていきたいと思っています。間違ってる時はこそっと教えてくれると喜びますのでよろしくお願いしますね。

いつものように中々本題に入りませんが(笑)
今日の脱線はこのブログを書く上で、私の根底にあるものの在処ですので記しておきます。
そして、マッキーが読んでないなら、是非ともお薦めしたい!

弟子から見たショパン 増補最新版: そのピアノ教育法と演奏美学
なんとタイミングの良い事に増補最新版が6月に出てる!今ならプレミア価格では無く正規で買えます。是非是非。

 

はい。はよ始めーや、という心の声が聞こえてきますので(笑)やっと本題に入りますよ。

といっても、マッキーが書く『LOVE LETTER』の世界は完璧すぎて、歌詞を目で追うだけで完結しちゃう。

難しい漢字も言い回しも無く、小学生ならスラスラ読めるし、理解できる物語。

でも、曲の裏側に佇む主人公の想いが炎のように揺らめいているんですよね。恋の炎は曲に合わせて、小さなろうそくの炎が薪になり、そのうちキャンプファイヤーになる感じ。

それが理解できるようになるには、ある程度の経験が必要で。

 

資料を読みますと、原曲は18歳の時に作られていて、『UNDERWEAR』当時のマッキーが読んで驚いた綺麗な表現があり、これは世に出さねばと思ったそうな。

どの部分かなぁ。歌詞なら冒頭?曲なら盛り上がる所でしょうか?

自転車を押しながら帰る夕暮れ

この駅を通る度

網目の影が流れる横顔を

僕はこっそり見つめてた

 見つめるって行動で、恋心に気が付く事ってありますね。

片思いの最初は、知らないうちに相手を見つめている自分に気が付いた瞬間。

もしかしたら自分はあの子の事が好きなのかもしれない。

視線というのは正直で、『目は口ほどにものを言う』って諺は真理です。

 

あー、もうなんてピュア(笑)

学生の頃を思い出します。けがれを知らなかったあの頃。

プラトニックラブの境地…。

初恋は実らないっていうけれど、実らないからこそ、忘れられないって事もあるのかも。

一緒に居た一瞬一瞬の思い出が、更新される事なく記憶に刻まれます。

ぐあー切な死ぬ(笑)

 

マッキーはアダルティな曲も書いてて、そっちもめっちゃ好きなんですけど。

『僕のものになれば良いのに』とか、『青春』とか。

でも、そういう曲を知ってるから余計に対極にある『LOVE LETTER』が白く輝いて見えるような。違うかな。

 

槇原敬之を全く知らない人間になって、真っ白な状態で聞いてみたい。

そうしたら、どんな感想を持つのか。

そんな無理な願いを妄想しちゃう位、この曲が持つ力を感じたいなと思うんです。

もはや、この曲は芸術作品と言っても過言ではない(断言)

 

今回も称賛があふれ出して止まりませんので、この辺で終わります(笑)

 

そうそう、『LOVE LETTER』にはRenewed盤があるんですけど、YouTubeには見当たらず。『BEST LOVE』に入ってますので、聞いてみてくださいませ。