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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

01. Theme Song

ひと言でいうと、『エゴイズム』に気がついて、それを正す歌です。

アルバムの一曲目にこの歌を持ってきて、「テーマソング」というタイトルをつけちゃうマッキー、凄いな。

 

消防車がサイレンを鳴らし
真昼の街を駆けて行く
耳を裂くその音に僕は
なんとかならないの?と言った

一緒にいた友達はそんなことを
言うもんじゃないと窘める
大事な人乗せ急ぐ救急車に
感謝したことがあると

 かなり長く引用しました。

状況をそのまま端的に書いてるな、と思ったので。

 

消防車や救急車の音にビクッとなる事は多々あります。

だって、注意を促すための音ですから、気がついてもらわねば困るわけで。

自分が車内にいると、外の音って結構聞こえないもんです。

そんな中でも聞こえるという事は、外で聞いてる人からしたら…しかも近くに居たとしたら、めちゃくちゃうるさいはずですよね。

主人公に共感する人がいてもおかしくない気がします。

が、主人公には客観的に物事を教えてくれる友達が居ました。

友達には大事な人を救急車に助けてもらった事があったから。

 

話は少し飛びますが、うちの近くに「母子医療センター」という妊婦と子供専用の大きな病院があります。南大阪…いや、症例によっては北大阪の救急車も走って走ってやってくるほど、母子に特化した病院。

ここは、綱渡りのようにギリギリのラインで命のやり取りが行われる場所、とも言えます。地域でカバーできない事態に陥ったからこそ、患者を救急車で急いで運んでくるのですから。

太陽」のレビューで書いたのですが、私は救急車を見ると必ず中に乗っている人の命が続くように祈ります。

母子センターへ急ぐ救急車には特にそう。うちも定期診察で通っているのですが、ここにくる母子はみんな戦友の気分です。名前も症状も知らなくても、同じ場所で戦っている仲間。どうか、どうか助かりますように。小さな祈りを心の中で呟きます。

寄り道が長くなりましたが…。

 

無意識に出たその軽はずみな
言葉はあきれるほど自己中で
そう強敵はなんでもない時に
現れるそんな自分自身だろう

 なんとなーく、「太陽」を思いませんか?

内省的。

それでも、その自己中に気づけるなら、なおしていけるはず。

謙虚に生きたいなって思いつつ、卑屈にもならないように。

やっぱりアルバム一発目から、こんな考えさせられる曲を持ってきて、まー。

マッキーの性格が垣間見える気がします(笑)

 

この音は誰かが誰かを
助けに飛んで行く音
例えるならヒーローのテーマソング

 この世は結局、思考で出来ている。

なら、思考の変化で世界を変える事が出来るはず。

この曲の主人公は無事書き換える事が出来ました。

世の中には、とてもたくさんのヒーローが居ますねぇ(^^)

ヒーローへの協力を惜しまないようにしたいと思います。