06. Are You OK?
この「Are You OK?」で、彼はTVの世界に帰ってきました。
Mステです。ぐぬぬ。当時知らなかったので、リアルタイムでは見ておりません。
でもきっと、待っていたファンは嬉しくてしかたがなかった事でしょう。
……今回の復活がいつになるかわかりませんし、今後どんどん世の中が変わってきて、音楽番組もいつ終わるかわかりません(Mステはずーっと続いてほしいんですけども)
切ない状況ですが、まぁ…。これ以上この話はやめておきましょう。
2001年10月発売。24枚目のシングルです。
こういう曲ってなんと呼ぶのだろう…と無い知識を総動員して出てきたのが『ビックバンド』?
スカパラのような、沢山の楽器を使った幅の広い音が聞こえてきます。
(のちにスカパラとは「不安の中に手を突っ込んで」のアルバムで共演しておりますね)
歌詞の内容は…
雨の中自転車ですっころんだ主人公を横目に誰も助けてくれない。というのが1番。
2番では、自分が痛い思いをした分、同じシチュエーションですっころんだ女の子を助けてあげると、笑ってくれた。
最後のサビでは、またすっころんだ主人公に聞こえてくる「Are You OK?」
つまり、優しさは連鎖する、因果は巡る…って感じでしょうか。
この曲をきくと、ミュージカルみたいだなぁと思いませんか?
曲調のせいかもしれませんが、マッキーの歌い方も高らかに歌い上げている感じがね、ミュージカルを思わせるな、と。
この頃からミュージカルの音楽をやってみたいってインタビューでも答えてましたしね。
でも、今になってもそれは実現していません。
「君への愛の唄」で楽曲が使われているんですが、音楽監督は結局出来ずじまいだったかと。
素人ながらに思うのが、マッキーは『一人で完璧に作っちゃう』んじゃないかと。
こんな時思うのが、漫画家という職業。
漫画も『一人で出来る』
昔漫画家になりたかった映画監督さんとか、脚本家さんが多いんですよね。小説家も。
反対もいるけれど、圧倒的に『なりたかったけれどなれなかった』
それは、物語は出来るけれど画力が足りなかった、に尽きるかと。
絵はセンスもありますが、走るのが早いのと同じように、元々もって生まれた能力が大きくアドバンテージを握っています。
努力や、作品の雰囲気的に味のある絵でもOKな作品もあるでしょう。
でも、やはり『書けない』とダメなんです。
音楽も似た感じなのかなぁ、と。
映画はみんなで作り上げないとできません。ミュージカルもそうでしょう。まず俳優、セット、大道具、小道具、音響に監督、助監督。まだまだスタッフさんがいるかな?
監督が指し示す方向性はあっても、人が多くなればなるほど監督の想いと乖離していく可能性も出てきます。なので、沢山の人と作り上げる作品は、才能より協調性や伝達能力の高さ、調整力がある人が監督をする方が素晴らしいものになる…のではないかと。出来ないからこそ、代わりに出来る人を沢山集めて作ってもらうんです。自己完結できるなら、自分がやりますよね?
何が言いたいかというと、歌の世界で物語全てを伝えることが出来るマッキーは、監督業にはあまり向いていないんじゃないかなぁ(あくまでも私の考えですよ、念のため)
だって「Are You OK?」は1曲でミュージカルみたいですもの。
自分が優しくなる事で、すぐに世の中が変わる事はないけれど、バタフライエフェクト。(北京でチョウが羽ばたくとニューヨークに嵐が起きる)
これを音楽で表現していく、マッキーの意思を感じてニンマリします。
日本では昔話なんかに勧善懲悪や人のつながり、優しさ、などが描かれていたと思うのですが、流行らないためかアニメも絵本もガッと減ってしまって『正しい道』『人の理想』が語られる機会が中々ないですね。
音楽でこれをやろうとするのは非常~~~に難しい事だと思いますが、この頃のマッキーの挑戦は素晴らしい事だなぁと、今この歳になった私は思います(若い頃は気がつかないんですよねぇ)
こちらもMVがあります。
惜しい!と思うのが、セットも凝ってるしキャラも可愛いのに、あえて雰囲気を出すためか、画像が荒いんですよ…。色も抑えている。今の技術で編集しなおして欲しいです。部分部分で画素を上げたり(例えば鍵盤だけでも)鮮やかな色を差し込んで画面にコントラストを付ける。グッと格好良い物になると思います。センスに溢れる素敵なMVだからこそ、あと少しだけエッセンスを効かせて欲しいな、と。
昔より画像編集が簡単になってるんで、このおこもりの時期に今までの映像を編集してDVD化してくれたら高くても買いますぜ、旦那(笑)とマッキーにお願いしてみる。
CD版と~
今日はもう一つ!
ライブ盤です!
公式さん、ありがたや~。是非聞き比べてみてください!
ライブ盤は声が若くて、何だか懐かしいですよん。