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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

07. 天国と地獄へのエレベーター

どんな理由をつけたとしても

どんな事情があるとしても

悪いことは悪い 変わらない

 今まで「i ask.」「太陽」と書いてきましたが、”マッキーがこれを歌ってる間は大丈夫なんじゃないか”ソングです。命名私。勝手に言ってます。

 悪いことは悪い 変わらない

なんてパワーワード。ぐうの音も出ません。

 

一時期、ライブで歌われる事が多く、でも歌詞は耳に痛すぎる、言い方は悪いけれど『説教系』カテゴリーに入っちゃう曲。

マッキーからしたら『説教系』って言われるの不本意だろうなと想像します。

良い事や正しい事はどうしても一拍おいて心に入ってくるというか、そうありたいそうあるべきだと頭でわかっても、受け入れるのに壁がある。それが人間だと思うんです。無宗教の日本人的とでも言いましょうか。だからこそ、歌というオブラートに包まれていたとしても、説教と感じてしまうんでしょうね。

 

騙された僕がいるからには

当然騙した人が居て

 時期的に事務所の横領問題を思い出してしまうんですが、そこを言いたいのではなく、

罪を犯させるきっかけを

僕が与えたともいえる

 ここ。この発想がこの曲の大きなテーマかと。

 

中々この境地に達するのは難しいと思うのですが、この曲を想う時、いつも『氷点』を書いた三浦綾子氏が思い出されます。彼女はクリスチャンなんですね。『塩苅峠』やエッセイを読んで、衝撃を受けました。原罪。人は生きているだけで罪がある。

この曲に通じると思うので、ご興味あれば読んでみてください。非常に考えさせられます。

そして、キリスト教に想いを馳せます。

曲調もゴスペル風で、余計にキリスト教っぽいというか。

LOTUS IN THE DIRT

 では仏教を感じました。

アルバム全体、『人の生きる道』を描いているなと思うんです。メッセージ性の高い楽曲が並んでいて、そうすると道徳や救済を教義とする、宗教の教え的な発想になってしまうのは自明の理。

 でもそこにとどまるんじゃなくて、その考えを用いてハッピーに生きていこうよ、と歌うのがこの曲。

 

誰の心の中にでもある

天国と地獄へのエレベーター

考え方ひとつでどちらにもいけるのさ

結局は、

僕もその人もみんなが幸せになれる

みんなで幸せになろうよ!っていう呼びかけの曲なんだろうな。

 

LOVE!

PEACE!

JOY!

コール&レスポンスで会場が一体になる感じは嫌いじゃありませんでした。

 Everyday's gonna be a happy day!

 

読んでくれたあなたも私も、そして(ここが大事!)マッキーも!

幸せな毎日になりますように^^