12. 僕が一番欲しかったもの
「EXPLORER」もラスト。
「僕が一番欲しかったもの」です。
元々はイギリスのボーイズグループ『Blue』へ提供(作曲)した楽曲「THE GIFT」のセルフカバー。
And the gift is what you get
by givin' more than you receive
本当のギフトとはあなたが手に入れたもの
あなたが受け取ったものより多くの物を与える事で
マッキーの提供は曲だけですが、歌詞の世界観は共有していますね。マッキーは詞先で曲を作るだから、詞が先にあったのかなぁ。
公式だから貼っちゃおう。
概要欄に、『Composer Lyricist: Noriyuki Makihara』なんか嬉しくなります、見てたら。
マッキーの「僕が一番欲しかったもの」のMVも貼れたら良いのに。。
MVが格好良いんです。MVを見る事でさらに世界観が広がります。
YOUTUBEではなくて、GYAOにはあるので(TT)ぜひご覧になってください!
横道にそれますが、新たに好きになったアーティストが居まして。なぜ好きになったかというと、MVが凄く凝っていたんですよね。新規ファンの獲得にはMVって重要だなぁと深く思った次第。
そういう視点から言うと、当時東芝EMIは頑張ってくれた方じゃないのかなぁ、と。比較は「GREEN DAYS」ドラマにも使われましたし、紅白にも行けたけど、MVの出来は…?であります(ちょっと悲しかった想い出)
「僕が一番欲しかったもの」に戻りましょう。
この歌詞を読むと、私は『幸せな王子(オスカー・ワイルド)』を思い出します。
有名なお話なので、知っている方も多いかと。昔から私、大好きなんです、これ。
切なくて苦しくなってしまいますが、王子の幼いけれど強い愛と、つばめの王子への深い愛。オスカー・ワイルドは『サロメ』も好きです。こちらはとんでもないお話ですが、彼にしか書けない作品。
人の幸せを見て、幸せになれる人。
笑顔を見て、自分も笑顔になれる人。
世の中、意外とこういう人は少ないのかもしれません。
幼子の頃は誰しも、人の感情に大きく左右されていたというのに。簡単にいうと素直だったんでしょうね。
アニメ『ドラえもん』でしずかちゃんのお父さんがのび太のことをこう評します。
あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。
それが一番人間にとって大事なことなんだからね。
彼なら、まちがいなく君を幸せにしてくれるとぼくは信じているよ
のび太は共感力が高いんですよ。
それは、個性が薄い(自我が弱い)という事も関係しているかもしれませんが、人に優しく、相手を大事に思っているから。
「僕が一番欲しかったもの」の主人公も、のび太タイプだろうなと想像。
(まぁ、のび太も良い子な側面だけじゃないのですが)
MVの話に戻ると。
宇宙に居るマッキー。月と太陽と地球の映像。
足元がクレーターだらけの土地なので、マッキーは月に居るのでしょう。
そこには翼を広げたようなオブジェがありますが、その羽根は壊れています。
だから私の中で『幸福の王子』と重なるんだろうな。みすぼらしい羽根は、今まで沢山の人に何かを譲ってきた象徴。
それでも、マッキーはどことなく誇らしげです。
羽根がみすぼらしかろうが、精神は豊かで穏やか。そういうものを感じます。
「ペイ・フォワード」という映画で、先生から『もしきみたちが世界を変えたいと思ったら、何をするか?』という課題が子供達に出されます。
私なりに分析すると、この曲はマッキーからファンへの問いかけのような気がするんですよね。
『もしあなたが世界を変えたいと思うなら、何をしますか?』
その答えが、
「僕が一番欲しかったもの」
幸せにした人の笑顔。
アルバム「EXPLORER」の意味は『探求』です。
マッキーの心の中の探求の旅は、この曲が終着点。
この曲を聞いた後、私はライブ中に出来るだけ笑顔で居ようと決めました。
マッキーからもらった感動を返せるものはこれしかない!と。
あー、ライブはいつになるかなぁ。
相方ももたさんと同じような思いを抱きつつ、私はぼやいて〆ようかと(笑)
僕が一番欲しいものはマッキーの生歌よ。
なるべく早くライブで会いたいです(TT)