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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

11. 理由


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今曲も先にMVを。

エキセントリックで目を引くMVになっているかと。

作成者は映像作家の加藤隆さん。

RYU KATO profile

ツイッターでイラスト拝見しましたが、私この方のイラストめっちゃ好きです。エネルギーに満ち溢れてます!有名な所では米津玄師『パプリカ』のMVもこの方が作られたようですよ。どういう経緯で依頼されたのかは定かではありませんが、こういう風に素晴らしいアーティストに出会わさせてもらえるので、やっぱりMVは凝ってる方が嬉しいです。職人マッキーらしいMVをこれからも希望します(『宜候』のMVも楽しみですね!)

この曲はテレビ朝日系木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』の主題歌として書き下ろされました。

2016年8月24日発売。
ドラマも毎週見ておりました。里親のお話で、素敵なドラマでした。
コンスタントにドラマの主題歌やCMに曲が使われるとファンとしては喜ばしいです。
TVからマッキーの声が流れてくるのは至福。
 

誰かの幸せが自分の
幸せなんだと思って
追い求めていたものなのに
諦めそうになるなんて
何かを信じていく事は
容易い事じゃなかった
僕が思うよりもずっとずっと
努力が必要なんだ

この冒頭の歌詞を読むと、「僕が一番欲しかったもの」を思い出しました。

ベクトルは違うんですが、幸せを探求するという点で似てるなって。

でも深く読み込んでいくとちょっと違いますね。

「僕が~」の方は手にしたものを譲っていく事で最後に自分の心を満たすんですが、今曲では目に見えず手に取れない『信じる』という気持ちを、いかに保てるか?

保つことによって、それが出来る自分を誇れたり好きになれる、だから頑張ってる…そういう内容です。

「僕が~」の主人公の行動は、ある意味『仏様ですか?』って領域で、並大抵の人間には中々できない境地。欲が無いというか、いつかたどり着きたい場所ではあるけれど、だいぶ魂が成熟していないと出来ない所業。

対して、今回の「理由」の主人公は我々に近いというか、足掻いている最中ですね。

 

『信じる』って本当に難しいですよねぇ。。

何かを信じる事って、自分を信じる事に繋がっていて、自分を信じる事って、自分を好きじゃなきゃ出来なくて、自分を好きっていうのも見せかけじゃなくて、全肯定というか…。この辺りを考え始めると、そりゃもう『…終わらない』(TT)

(「 MILK」で自己肯定感の話を書きました。一応リンクしときます)

 

自分で好きになれる
自分でいられるのは
誇りを持てるような
自分でいられるのは
正しい心であろうと
何かを信じながら
頑張ってる時だけ
その時だけだから

 

正しい心であろうと
何かを信じながら
頑張ってる時だけ

『正しい』というのも、定義が難しいんですけどね。

100人いれば100通りの正しさがある、とも言えますし。

だから、それを忘れないようにしないといけないなって思います。

その上で、正しくあろう、とする気持ち。

大体、対象に対して優しさがあれば、間違えないと思います。

自分の事だけじゃなく、相手を思いやりつつも、自分の意見を伝える。

丁寧なコミュニケーションが思いやりなんだと思っています。

自分もそうしたいと思いますし、相手のそういう行動は見逃さないようにしたいです。

(対話を続けるのが様々な理由によって難しい時もありますが…。でも、その行動は巡り巡って絶対無駄にはならないと思います。本当の愛情なら届くはず)

 

最後に。

この歌は『結果』を一切伝えていません。

『信じる』というのは行動で、終わりがないものだからかと思います。

一体いつまで信じるのか?

それは人それぞれ、自分で選択していくしかなく、答えの出ないもの。

また、『信じる』事に依存してもいけないんだと思います。

『信じると決めたから信じる』それはそれで良いかもしれませんが、思考停止に繋がります。

 

人生という旅の中で、いつか絶対に必要になる『信じる』という行為。

自分を確立するために不可欠な物。

『信じられない』って辛く切ない瞬間です。

そうならないように、日頃から自分の心の中を覗いておくのは良い事だと思ってます。

はい、今回はレビュー要素が少なくて恐縮します(ごめんなさい)

この辺で本記事はおしまい。