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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

02. Jewel In Our Hearts(Japanese Ver.)

Heart to Heart」2曲目。

「Jewel In Our Hearts (Japanese Ver.)」です。

(Japanese Ver.)とついてるように、これには原曲があります。Backstreet BoysのNick Carterさんへ提供した、同名曲。

完全なる邦楽派のワタクシ、バックストリートボーイズの名前は知っていても、どんなグループで何を歌っていたかさっぱりわかりません。

そこで困った時のYouTube。ちょこっと検索したら、聞いた事がある曲が出てきました。

Backstreet Boys - I Want It That Way (Official HD Video) - YouTube

はいはい、何かのCMにも使われていましたね。

NICK CARTERの8年ぶりソロ作に槇原敬之が書き下ろし新曲を提供 - TOWER RECORDS ONLINE

タワレコの記事と、

youtu.beオフィシャルチャンネル上にあった、2人の宣伝動画。

(マッキーが若い…10年前ですもんね)

ニックさんの方が年下だけど、マッキーが昔からファンだったと記事にはあって。バックストリートボーイズのデビューは1995年(グラミーに8度もノミネートされてるんですね、知らなかった)マッキーの方が先輩ですが、ファンって言っちゃう所がマッキーらしい。

 

情報はこれ位にして、歌詞を見て行きましょう。

レビューするにあたって、ニックさんのアルバムも買ってみました(中古で)

2012年はまだ私の中で音楽を聞く心境ではありませんでしたので、「HtoH」もそんなに聞いた記憶がないんです。ライブの時の演出が良かったなぁ、というのは記憶に残ってます。

ひとまず、英語版の歌詞の世界観をざっと書きますね。(あ、作詞作曲プロデュース、全てマッキー作。日本盤ボーナストラックですが、凄いですよね)

マッキーお得意の君と僕の話ですが、僕が君に語り掛ける設定です。

君はどうやら自分を変えようともがいている最中。そんな君を見て、僕は語りかけ、一緒に行こうと誘います。一人じゃないよ、変えられるよ、くじけないで、信じる全てのために。個人的には人が自分一人で立ち上がるのが好きなんですが(他人に重たい荷物を背負わせるのが苦手だからこういう思考になっちゃうんです)この頃のマッキーは特に人と人が支えあう姿を描く作品が多く、今曲もその系譜。

君を助ける僕…二人の世界ですね。

And i know that some day we´ll find what we´re looking for
A new you, a new me, a new start
I won´t stop moving forward, fell the strength that truth brings
The love we spread shines like a jewel within our hearts

(そしていつか私たちが探しているものが見つかるだろう
新しい君、新しい僕、新しいスタート
前に進むのをやめない 真実がもたらす強さを感じるんだ
僕達の愛は心の中で宝石のように輝いている)意訳あり

サビの部分。

マッキーが書く歌詞で『宝石』と聞くと、どうしても浮かんでくるのが、 私が”この世で一番美しい”と思う歌詞。

フロントガラス雨粒を 赤信号がルビーに変える

きっと僕があげたくて 君が欲しかったもの

 「2つの願い」のワンフレーズです。

この描写の美しさ。きっと雨の日に車に乗った事がある人なら、一瞬で想像できる。簡単な言葉なのに、自分ではきっと言葉として描けないだろうと思わせる強さがあります。この歌詞一つで一生尊敬するという確信が(大袈裟ですか?)

脱線気味になったので、話を戻しましょう。

マッキーのJapanese Ver.、少々歌詞の内容が違うんですよね。

 大きく違うのは、僕が君に語り掛けるのではなく、立ち位置が一緒というか。

何かがなくなることで
終わる恋ばかりした
でも今ひさしの下雨が
過ぎるのを君と待っている

互いの中の弱さやずるさを
変えようとあきらめないで支え合えている

 手を取り合って…という風なニュアンスが含まれた歌詞だなって思います。

英語verはニックさんにちゃんと合うように作られた曲で、セルフカヴァー時には自分で歌う用に変えてくるのがマッキー流。

まさに『Bespoke』(…いつ発売されるのかなぁ…しくしくしく)

 

誇れる互いになりたいと
思える素直さが
心を飾る宝石になって
輝きつづけているから

 美しい表現ですよね。この歌詞が一番好き。

人の長所や美徳を宝石に例えると、あなたの心の中にはどんな宝石がいくつ飾られているのでしょうか?

昔ジュエリー職人になりたかった位、宝石が好きなワタクシ(つけるのではなく、鑑賞したい)

マッキーが宝石と例えた理由は定かではありませんが、(ほぼ)永遠に輝き続ける宝石が胸の中にあると信じられると、自分の事ももっと好きになれるかもしれませんね。

 そして恋人の心の中にもある宝石の事も愛する。

笑みがこぼれるような愛の歌だなって思います。