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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

09. In love again?

アルバムも9曲目。大詰めですね。

本日は「In love again?」です。

 

さて。

このレビューを書くにあたって、一番初めに私がした事。

…もしも当てる事が出来た人がいるなら、願い事を一つ叶えて差し上げます(…絶対に当たらないから言ってます)

 

はい、ちっちっちっ…ブブー。

 

正解は!

 

 

イヴ・サンローランの香水、『IN LOVE AGAIN』を買ってみた!

理由は匂いたかったから!(しかし全く好みじゃなかった!というオチ)

 

…当たらないでしょ、これ。

歌詞に出てくるわけじゃありません。名前しかあってない(笑)

それでも後悔はしておりません。香水、つけるの1年で2~3日という驚異の少なさですが(主にライブ時。という事は昨年はつけて外に出歩いておらず)ボトルの可愛さや好きな匂いは精神安定に繋がるので好きです。香水コレクションするの。特にミニボトル。

 

…関係ない前置きはこの辺りにして、内容行きましょう。

 

「In love again?」

翻訳かけると、『また恋に落ちたの?』と出ます。

 

我らが味方、月刊カドカワより抜粋。

キューンとする恋愛の歌がないので、作りたいと思ったんですが(中略)現年齢で、もし恋愛をしたらという想定で作りました。

マッキーの『恋に落ちちゃった』ソング。槇原敬之の恋愛ソングが大好きなので、ももたさんと曲を決める時にはかなり私が書かせてもらってきました。

モンタージュ』『僕のものになればいいのに』なんかは恋に落ちる気持ちが無かった時に想定外の事態に…って所が今曲と繋がります。

 

主人公の年齢はいくつ位でしょうかね。

40代なのか、50代なのか?

片思いした”君”はきっと20代でしょう。

真面目なぶんだけ悩んだり
落ち込む姿を見守りながら

これは彼女の描写ですよね?

若かりし頃のマッキーなら、外見の描写を入れてたと思うんです。でも、性格の描写は入れても外見の描写は入れないって所に、リアリティを感じます。若い男性より外見重視じゃなくなっている現実。好きになるのは外じゃなくて内なんですよね(…たまに何歳になっても面くいな方もいますが。それはもう個性の一つなんでしょうね)

主人公はなぜに今まで独身なのか、ちょっとわかりませんが(奥手なのかしら)女性が気を許して恋バナ相談をする位だから、良い人だと思うんです。縁が無かったのかな?(ドランクドラゴンの塚地さんとかのイメージ。ムロ君とか。美人女優に好かれてるのに結婚してない男性達です)

 

思い切り引かれまくって終わるのも辛いけれど
傷つけたりしてしまうことはもっと辛いから
君に伝えることはないけれど
僕は君に恋をしてる

はい、良い人認定二つ目(笑)

自分の恥ずかしさもあるけれど、彼女を傷つけるのが辛いから伝えない。

…うーん、なるほど。

こんな思考だからその歳まで独身なんだな

あ、思わず本音が(笑)

いや、良い人なんです、良い人なんですよ!!

絶対的に良い人なんです。

でもね、そんな事言ってたらこの先一生そのまんま。

この恋が終わって、そのうちに同年代か年上かで良い女性と巡り合ったとしましょう。

それでも、『こんな僕なんかに告白されても気持ち悪いだけだろうから』とか『友達の方が楽しいから』とか、いろんな理由つけてこの主人公は告白しないんじゃないかな。

勝手な私の偏見ですか?いや違う(断定入りました)

きっとこの方、『本当は彼女は要らないタイプ』の人間なんでしょうね。

悪い意味ではありません、良い意味で言ってます。

ある年齢まで独り身の方って、一人で過ごす楽しさを知ってるんだと思うんです。恋の面倒くささに嫌気がさしてるのかもしれませんし、別に一人でも日々が楽しければ無理して恋人を作る理由もなく。

余裕というか諦めというか、ガツガツしてない草食系男子。

ちなみに、日本の生涯未婚率、2010年現在で男性は20%超えてます。つまり5人に一人は一回も結婚してない。

うん、主人公はこの中の一人だね?

 

相談があると僕を呼び出した
君に何も期待なんてしてないと言うには
心臓がばくばくしすぎて
聞こえそうなほどなんて説得力ないよ

 何だかデジャブ。

そうか、「I Need You. 」ですわ。

I need you. But, you don't need me.
困ったとき
退屈なときだけ僕を呼び出さないで
I need you. But, you don't need me.
こんなんじゃ君を知らなきゃよかった

 20代の時に作った曲と、40代で作った曲の対比。

長く続けてくれてありがとうマッキー。

コンスタントに曲を出してくれるからこそ、こんな対比が出来るんです。

素晴らしい。30年を超えて活躍するアーティストも、日本では数えられる位です。20組も居ないと思う。

…もう2000字過ぎてるのに脱線している場合じゃないですね(^^;

 

話を戻すと。

どちらも切ないけど、40代の方が純粋な気がするのはなぜだ(笑)

これの答えを私なりに考えますと、恋から遠ざかれば遠ざかる程、『恋の神聖性』を思い出すんじゃないでしょうか?簡単に言うと、中学生の時のようなピュアな自分に戻っちゃうんです。

…やっぱり主人公は結婚出来なさそうですね(ぼそり)

押しかけ女房的な強い彼女が出てこないと無理そう(笑)

 

最後の〆がこんな感じになってしまいましたが、私的には色んな思いはあれど、いつか頑張って彼女に告白してみて欲しいな、と。

きっと主人公はわかってるはず。

こういうタイプの人が本当に誰かを好きになるのって、意外と難しいはずです。もっと老いた時に、少ない中でもうやむやにせずちゃんと相手に想いを伝えた記憶は、ずっと輝くと思うんですよね。

そういうのが人生の宝物だと思います。

頑張れ主人公!(空想上のキャラに言ってもしょうがないんですけども・笑)