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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

09. 僕のものになればいいのに

なんですか、この駄々洩れの色気は!
けしからーん!!と波平さんのように叫びたい!(近所迷惑だからやめれ)

 

ついに「僕のものになればいいのに」がきましたよ、奥さん!
好きでしょ?好きですよね?私も好きです!

 

槇原敬之楽曲中、一二を争うアダルティな雰囲気を醸し出しています。
そして、全楽曲中ベスト3にランクインする『悪い女』が出てくる曲でもあります。
(他は「Witch hazel」「SPY」に登場。注・私の独断と偏見。次点「THE END OF THE WORLD」)
いえ、それぞれ楽曲はオンリーワンですよ?私が分析決定したいだけですので、あしからず。

 

18thシングル「モンタージュ」のカップリング曲。
モンタージュの世界観と真逆…と思いきや、実は共通点が。
2曲とも、
“恋に落ちてしまった”
恋がしたい!って気分じゃなかったはずなのに、気がついたら好きになってしまったという。
何でしょうね、これ。本能、かな?
でも、理由がつかないからこそ、『恋』

このアルバム発売時のマッキーが、

恋があって人がいるわけではなく、人がいてこそ恋があるわけだから

と言っていて。

 

これまでの俯瞰から見た物語のような歌詞が、この辺りから生々しいもの、温度を感じるものに変化していったように思います。

 

その最たる歌詞が

T-shirtのすそから
入ってきた君の手はすこし
冷たいけど もうすぐ僕の
体温であたたかくなる

ギャー!ここ!ここがポイント。ここが好きです、特に。
きっと同じ声が沢山あがると信じて疑いません!

 

五感を感じる言葉が好きなんです。
実際、言葉は紙に書いてあろうがPCやスマホの画面に書いてあろうが、温度を持たない文字列です。

 

だがしかし、言葉を理解しだした赤ん坊の時からずっと、我々と共にある”相棒”は、時間も距離も性別も年齢も国も超えて、人と人を繋ぐ。
その想いを伝え、感情を共有できる。

彼女の手が彼の素肌をひやりとさせ、そのうちあったまっていくのを追体験するわけです。
似た経験がある人は記憶を強制的に甦らされ、体験がない人には想像させる。
小説より、音楽になる事でより人の感覚に訴えかける気がするのは気のせいじゃないはず。

 

歌詞の解釈を私なりにしますと。
『愛』の入る余地のない純度100%の『恋』
そこはかとなく漂う、倦怠感。煙がくゆっているような、泥のような闇のような重たい空気は、交わりに生じる淫靡さ。
三角関係とか略奪だけじゃない、狡さが根底に横たわっています。

 

「THE END OF~」でも書きましたが、恋人がいるにもかからわず、他の人を好きになり順序を違えて手を出すならば、相手や彼女を好きではなく、自分自身が一番大事で一番好きなんですよね。。

自分の事が大事で好きって、悪い事じゃないけれど、後先を考えるならば、それは『自分の事も本当には大事にしていない』これにつきます。欲に振り回されてる限り、自分を大事にできようもない。

 

でも、若い頃はこんな退廃的な恋に身を投じるのもアリかも。

『自分という形』を知る機会にはなるからです。

精神の果てはこういう『極限』でしか測れない。怖いですね…。

歳を取ってはしちゃいけない恋。誰にもバレなくても立ち直るのに時間がかかりますし、バレたら身の破滅を招きかねません。社会的に抹殺されそう…。。

 

抱きしめるだけ遠くなって

はなれればはなれるだけ 

近くに感じるよ

何となく格好良い字面に昔は酔ってましたが、ここの歌詞を深く考えるに、触れてる時に遠くなるのは、相手の心がここにあらずだから(「だらん」とかもそうですよね…)

離れれば離れるほど近くに感じるのは、幻想 だからです。

幻想かぁ…(´·ω·`)ショボーン (自分で書いててちょっと落ち込んだ(笑)

 

 一刀両断に切り捨てましたが(笑)こんな書き方でもやっぱり私はこの曲が好きです。

 一度はライブで聞いてみたい。

この曲を歌ってる妄想の中のマッキーは超絶格好良いんです!

 

…ニヤニヤしながら妄想ライブのセトリを考えます(笑)ので、今記事はこの辺りで。