13. Alone
「Lovable People」も最後の曲。
「Alone」でございます。
私的に「Alone」というタイトルの楽曲は外れなし!と思っているのですが(B’zのAloneとか)この曲は本当に名曲です。
何となくですが、雰囲気が「Such a Lovely Place」を思わせます。メロディとか似てないんですけどね、何だろ、ドローンを使って曲の世界観を飛び回っている『視点』を感じるんです。空を飛ぶ浮遊感が「Such a~」と似てるのかな?と個人的に思っています。というか、曲からドローンの視点を喚起させる曲って凄くありません?これはアレンジャーとしてもマッキー天才だから出来る事なんだろうなって。
お約束的に、英語の苦手なワタクシ、何となくじゃなくて正確な意味を知りたくて、「Alone」という単語を調べてみました。
「Alone」
〇主な意味
ただひとりで、孤独で、ひとりで、孤立して、ただ…だけ、…のみ
他の人・物から離れた
人や物が「ひとり」
ふむ。わかるんですけど、もう少し詳しく知りたい。
という事で、他のページも。
lonelyとaloneの違いは、感情が含まれているのかそうでないかです。
lonelyは、孤独な・(孤独のために)寂しい・心細いなどといった意味です。
周りに誰もいない「ひとりぼっち」という状態にプラスして「寂しい」という感情も含まれています。aloneは、「ただひとりで」という意味です。寂しさや孤独といった感情は含まれておらず、物理的に自分ひとりだけがいる状況を表しています。
「Lonely」との対比で、「Alone」の意味がよりわかりました。
ひとりぼっちでも寂しいという感情は入ってないんですね、「Alone」には。
それどころか、この「Alone」という楽曲からは、私は『ひとりだからこその誇り』を感じるんですが、皆様いかがですか?
歌詞の主人公は、
彼はたった一人
遠い国に降り立った
人々に仕事を与え
荒れた地を緑に変える為に
ソースを探しきれなかったのが悔やまれますが、マッキーがライブで話してた事をうろおぼえなりに書いてみると…。
青年海外協力隊だったかな、新聞に載っていた一人の男性の記事を読んで、歌詞が出来た…だったと記憶しています。
1人で発展途上国に行き、自分の知恵や労働でそこに居る人々の為に貢献する。
文章にまとめるとわずか1行。
ですが、実際に行動するのを想像すると、 途方もない労力と時間と痛みがある気がします。道なき道を切り開くのは常に苦労が付きまといます。全部自分で考えて行動しなければならないから。
「ヨイトマケの唄」ではありませんが、この歌を聞くと、マッキーは現代の『吟遊詩人』だなって思うんです。この曲、曲だけでも素晴らしいんですけど、『歌う事』によって更に『届く』
歌唱している所を見、聞く事によって更に『受け取れる』
ミュージカルを作りたいってマッキーは言ってたけど、歌だけでも詩の世界の映像を見せ、感情を共有させられるんだって、ライブでいつも感動します。それは受け取り手側のこちらの感受性にも委ねられるのかもしれませんが、私が思う本物のアーティストって、曲世界を歌う事で何倍も膨らませて届けてくれる人の事。芸術の域に達するなって思うんです。
まーたあるみちゃん、観念的な話を始めたで、って声がどこかから聞こえてきそうですが(笑)
芸術が素晴らしいのは、何をもってしても変わらない輝きがそこにあって、煩わしい声や疑いがいくら膜を作って光を封じ込めようとしても、絶対的に”変わらない”
だから安心して、それに甘えられます。自分の状態がどんな風であろうとも、芸術の変わらなさに寄りかかって甘えて、ひと息ついて自分を取り戻していく。
絵や彫刻なんかは形が変わらないのでわかりやすいんですけど、音楽や踊りも突き抜けると絶対的に変わらない領域に達して、感動に浸ると、自分の負の感情が解き放たれる。それは他の芸術と同じく、音楽に甘えているんだろうなって。依存は悪い物、と言われていますが、人は何かしらに依存して生きているらしいです。その依存先を間違えなければ、それが普通で幸せに生きられる元になるようです。芸術や自然は懐が大きいから、それらに甘えるのは有効なんだろうなって。
話が大きくずれていますが…まぁいいか。許してください(笑)
戻しますと。
一人じゃ何も出来ないと
決め込む僕に彼は笑ってる
一人で何もしたこともない君に
どうしてそんなことが分かるの?
と笑って
決して消えることのない
情熱の炎と
誰かのことを心から
想う気持ち1つ
持ち続けていれば
たとえ一人でも
何かを成し得られるんだ
僕がその証拠だと
素晴らしい歌詞。
心の地図を広げ
信じた道を行くんだ
困難な程向かう道が
正しい証拠なんだ
だって絶望は希望とか
そういうのが嫌いだからさ
私の好きな考えがつまっている楽曲。
希望という単語が昔から好きで。
だって、人は小さな小さな欠片でも、希望を失わなければ生きて行けるから。(逆に言うと、希望を全て失ってしまえば、人は死にます。小さな希望。思考の変化で手にできますから、学校で子供達に教えて欲しい…)
最後に。
タイトルは「Alone」なんですけど。
そして、状況もパイオニアな彼は「Alone」なんですけどね、ここの歌詞。
誰かのことを心から
想う気持ち1つ
持ち続けていれば
誰かの事を思っているなら、それは『1人』ではないのかもしれません。
周りに誰も居なくても。 たった1人だったとしても。
今回記事を書いて気がつきました。
さて、ももたさんも書いてましたが、「Lovable people」も今曲で終わりです。ちょっと寂しい。。
アルバムも後2枚!
最後まで書くとちょうどマッキーのデビュー記念日辺りになります。はい、運命かな?(笑)
コロナ禍ですけど、何か企画やりたいな~。何すれば楽しいんだろう?
ももたさんと相談せねば。
何度も書いてますが(笑)最後までお付き合いくださいね~!