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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

04. In The Snowy Site

これ。この曲。

最初にアルバムで聞いた時からキュンときていたんですが(ピアノ!ラブソング!!ということで)ライブで聞いて、メロメロになりました♡

歌自体も良いけど、歌うたい槇原敬之の実力が遺憾なく発揮されるんです!生歌での「In The Snowy Site」最高なんですよ!!(力こぶし)

降り始めた雪で街は

右往左往してしまう

こんな日がたまにあるほうが

いいのかもしれない

たったこれだけの雪で

街は機能を失うから

しっとりと始まったピアノのイントロから、柔らかい歌声。

日本は横長の国で、四季があるだけではなく、北国と南国の寒暖差が激しいです。

冬でも暖かい沖縄と氷点下の北海道。雪を見たことがない人もいれば、1年の半分を雪に閉じ込められて暮らしている人も居ます。

そんな中、ここで描かれる『街』は、都会かと。

機能を失い右往左往…東京や大阪の大都市で、数年に一度こういう事態が起きて、電車が止まり駅に人々が溢れて、交通道路も麻痺します。

そんな日の話。

非日常な夜に、傘をさした主人公が歩いている…

『夜』、という単語は出てこないんですけどね、『明日の朝』からの連想でそんな光景が浮かんできました。勉強になるなぁ…。

 

全て思うままに出来るわけじゃ

ないと白い世界で思い出せる

いつも通りには行かないだろう

いつだってそうさ

この歌詞以外の部分はたんたんとした風景描写になっています。

この風景描写、昔は比喩の天才槇原敬之の名を欲しいままにしていた彼ですが、ある時期から簡単な言葉(シンプルともいう)で表現していく手法に変化しました。何度もこのブログで言及してきましたね。

でも、今曲はそれの一種の到達点のような気がします。個人的意見ですが。

シンプルな風景描写を『積み上げる』妙。

一連の流れにする事により、サビに繰り返される

I walk walk walk in the snowy site

ここにエネルギーが集まる…スパークする(ロックとかではないから、静かなスパークなんですけど)そんな風に感じました。

前アルバムで、マッキーはユーミンの「A HAPPY NEW YEAR」をcoverしました。

雰囲気…違うな、曲が持つ『温度』が同じだな、そう感じます。

 真冬の寒い日に、好きな人を思いながら歩く、あの感覚。

 外気と自分の中の温度の違い。心が暖かいから、寒いけれど心地良いというか。

そして、この一文。

たぶん君を好きになる

 ぐわぁぁぁぁぁぁ~!!!

やられた!!(><)

…ってなりませんか?

『たぶん』の効果!!

たぶん、があることによって、その後の

『君を好きになる』がもーのーすーごーく!

何倍にも破壊力を持つのです!

ちなみに、ライブでマッキーが歌う時、この『たぶん君を好きになる』の所で手を前方にあげるんです。

このツアー時、7~8回ライブ行きましたが、真正面に二回ほど席取れたのかな?一回だけだったかな?
なんにせよ、真正面にいると、一瞬だけ『君』になれます。

…色んな所から、アホな子やら痛い子やらのひそひそ話が聞こえてきますが^^;

ファンの心理って、そういうもんですよね。ね?ね?

 

そんなわけで(どんなわけだ)この曲は近年まれにみるラブソングの名曲だと思っております。またライブで聞きたいな。

最後に、一番好きな歌詞の部分を。

信号機が吹雪を黄色く染める

実家の前には池がありまして、その周りを桜がぐるっと囲んで地元の名所になっているんですね。私は桜が沢山植わっている地域で幼少期を過ごしたので、桜が大好きで、春になると無くては困る存在なのですが(今も桜が窓から見える家に住んでいます。桜大事)

で、春の夜にその池の周りを歩いていると、信号機の青いライトに照らされた桜が『青い桜』になるんです。めっちゃ綺麗なんですよ。幻想的で。

青い桜にしかならないんですが、それがなぜかというと信号機の左側に桜があるから。

黄色とか赤にはならないんですね。

ここで、吹雪が黄色の意味ですよ。

吹雪だったら、赤でも青でもOKな筈。

上でこの歌詞以外~と引用した部分に通じますが、黄色は『止まれ』ではなく、『注意して進め』

恋の不安さ、が暗喩としてここに表れているんだな、と。

私みたいに何も考えず聴いていると、気がつかない。でも確実に意図して入れられた伏線。サブリミナル…まではいかずとも、無意識に訴えかけてきます。今回レビュー書いたから気がついたんです。いやぁ、この曲恐ろしい素晴らしいわ!

…ももたさんとかだったらとっくの昔に気がついてそうですね(笑)でも、抜けてるからこそわかった時の喜びって半端なくて、神様はうまい事人間作ってると感心します。

 

好きな曲なので力が入りました(笑)やっぱりマッキーのラブソング最高です。少なくなっても、ラブソング書き続けて欲しいなって思いつつ、今記事はおしまい。

 

2021/10/11 9:00追記

朝に気がついたら相方さんからメッセージが入ってました。以下コピペ。

ところで、黄色信号の「注意して進め」は
道路交通法施行令 第二条
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335CO0000000270#1534

●黄色の灯火
一 歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また、道路を横断している歩行者は、すみやかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと。
二 車両及び路面電車(以下この表において「車両等」という。)は、停止位置をこえて進行してはならないこと。ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。

黄色には引き返せとか、止まれとか、自分の位置次第で指示が違っているので、「注意して進め」とだけ書くより補足してもらったほうが良いかなと思いました。
私も引き返さなきゃ、止まらなきゃって位置は過ぎて、注意して進めの位置なんだろうと思ってます。

もしくはレビューで意図してたのが
●黄色の灯火の点滅
歩行者及び車両等は、他の交通に注意して進行することができること。
だったら『黄色点滅』にしておいた方が良いと思いました!

なるほどーーーーーー!!!

とめっちゃ納得したワタクシ。

やっぱり曖昧な事はちゃんと調べなければいけませんね。

ありがとうー! そうか、自分が運転免許持ってて、その時の曖昧な記憶のまま書いちゃってたわ💦💦💦 直さないといけないね。
そして、黄色点滅!
黄色点滅は夜中に多いけど、そちらだと赤とか青じゃないね。
ということは、11時以降の街なのかも。
そちらを推した方が自然かな?

その返答が、

walk walk walkのリズムが点滅してるみたいにも聞こえるから点滅信号って解釈もありだと思うんだ、最初曲を聴いた時は点滅の方が浮かんだの。

私の相方世界一だわ~!!(自画?自賛)

いやいや、いつも鋭い指摘で私を驚かせ喜ばせてくれる考察を教えてくれます。

このブログのきっかけになった『槇原敬之だけを語る会』も、自分一人で歌詞を受け取っているとわからない部分を、他の方の視点を教えてもらう事で更に発展させて昇華させたい!ってある意味私の欲望(笑)で始めたものなんですよね。

私より長く、私より深く槇原敬之世界を探求している彼女には、本当にいつも感謝してもしつくせないほど助けて貰っております(身内を褒める事は日本ではあんまりやらないんですけど、ここぞとばかりやってみたり)

 

その後も少しやり取りあるんですが、その辺りは割愛。

色んな意味にとれるのが、名曲の証なんだと思うのよ~。 ますますこの曲好きになりました♡

私の返答が全てを物語っていると思うので、引用して今記事はおしまい(^^)