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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

11. HOME

ついにこの日がやってまいりました。。

「宜候」も11曲目。

「HOME」でございます!

アルバムも残るはこの曲と「宜候」のみ!

なんか…なんか、めっちゃ切ない~。。。

 

いや、2人でやっているブログなので、一足お先に私の分の記事が一旦終了するわけです。来週月曜日更新のももたさんの記事があがって、はじめて『お疲れ様でした!』なんですけど、私的にはこの記事がゴールテープなので…。

長かったなぁ…。

だいたい何でも、長いようで短かった…!という感想が出てくる所なんですが、今年の私が激動の1年だったもので(まだ今年終わってないけど)今年だけで3年位?の密度の濃さでありましたゆえ、昨年5月からやってる今ブログが、めっちゃ長い期間やってたなぁ(遠い目)って気持ちになるんですよね、えぇ。

 

ま、とりあえずこの辺で本題に入りましょう。

数ある槇原敬之楽曲の中でも、HOMEという単語は曲のタイトルに何度か使われております。

HOME WORK」「 Going Home」「Home Sweet Home

この3曲かな?もっとあると思いましたが、3曲だけだったのか。

で、今曲の「HOME」で4曲目ですね。

「HOME WORK」は宿題って意味なので、場所としてのHOMEは3曲。

たまには帰ろうか あの町に

「Going HOME」ではこうでした。

故郷を思う青年の気持ちが描かれた曲。

「HOME SWEET HOME」では、

HOME SWEET HOME

愛しの我が家

HOME SWEET HOME

ずっとそこにいたくなるような場所

我が家とある事から、実家というより今住んでいる家。

居心地の良い場所にしよう、そういう内容です。

同じ単語でも違った意味を持つことを、歌で表現しているなって思いますね。

 

で、今回の「HOME」でマッキーが描いたのは、『目に見えない』もの。

マッキーが夏川りみさんに提供し、自分でもセルフカバーした楽曲に「フルサト」があるんですが、ここでも出てくる「鉛筆」

マッキーは作詞をするときに鉛筆で歌詞を描いてはず(ステッドラー社製だったかと)どこで読んだんだろ?

身近なツールであり、仕事の相棒。マッキーは鉛筆に愛着を持っている気がします。

鉛筆を削っていると

貨物列車の音がした

貨物列車の音がするって、結構線路に近い場所です。

子供の頃に住んでいた家は、線路沿いで、夜中に何度も貨物列車の音で起こされました(^^; 余談ですけど、何となくシンパシー。

しかし、最近では貨物列車ってあんまり見なくなった気がします。1984年に

拠点間直行輸送のみとなり、数多くの貨物取扱駅が廃止されて、多くの専用線も使命を終えた。(Wikipedia

らしいので、私が子供の頃よりも列車数が減っているからなのかな?

でも、ここで『貨物列車』という単語を忍ばせる事で、なんとなくノスタルジックな気持ちになるなって思います。『鉛筆』もそうですよね。マッキーには身近なツールでも、私なんかはシャーペンばかりで鉛筆はほとんど使いませんもん。

この曲、好きな歌詞が多いんです。歌詞の主人公と似てるからかも?(マッキー本人…ではないのかな。どうなのかな)

夜は背中を抱いてくれるから

幸せで泣きそうになる

MYBEST槇原敬之lyricsをあげるなら、今回ガツーンと一気にTOP3に入ってきました(笑)

愛情表現の中でも、究極に好きなシチュエーションです。背中って無防備だから、誰かに預けられたら(守って貰えたら)本能的に安心しませんか?

歌詞を読んで、あぁ!って思いました(笑)あかん、これは…って恋に落ちるような感覚。

…言葉に弱いので、ちょろいな、私(笑)

この後に続く歌詞も、全て愛おしい。共感の嵐。

「フルサト」も好きだったけど、人への提供曲のためか、力を入れて書いてた気がするんですよね。

でも今曲はシンプルです。削ぎ落された美。

高校生の頃、夏目漱石の文章を読んで(「こころ」だったかと)一切の過不足がない文章だ、と思った事があるんです。夏目漱石の作品は小説だから、詩みたいに削ぎ落してはないですが、『過不足の無い文章』って文を書く人には究極の憧れな気がしています。

「宜候」までも感じていましたが、今アルバムは特に『無駄な物を省く』事をしているなって感じましたね。

 

で。

やっぱり「フルサト」と同じテーマだなって感じるのは、

フルサト→帰る場所は君の心の中

HOME →心の帰る場所

詩先で曲を作る槇原敬之、文章の時点で既にリズムが出来ていると思うんですよね。

だから「フルサト」においては、この言い回しがベストだったと思いますが、HOMEでの言葉の美しさ。まさにSimple is the best。

…このレビューにおいては、対極に位置しますね(笑)シンプルを目指したレビューもありましたが、基本的に私が書いたレビューは、パフェみたいに生クリームやらアイスやらフルーツやら、目についたもの(気が付いたこと)をちょこちょこどーん!とグラスに大胆に盛っていった感(笑)があります。勢いで書いてました。そしてその勢いは『愛』でした。私の愛情をこれでもかこれでもか~!って入れていたのがこの「TTT」

でも、愛情だけはたっぷり込めたので、晴れ晴れとしています。何でも全力投球した方が楽しい。経験上、そう思います。

 

何かと引き換えにしなくても

側にいてくれると信じられる

そんな存在がいる場所をきっと

HOMEと呼ぶのだろう

心の帰る場所

もーのーすごーーーく、好きな歌詞。シンパシー。このシンパシーは、このブログを描いたからこそ、神様がくれたものなのかもしれません。

『信じる』って、行為ではなくって、ただそこにあるんだなって。うまく言葉にできませんが、これが信じるって状態なんだなって初めて理解できたというか。そういう出会いがあったんです。不思議な縁。

そうだ、鉛筆も『ENPITU』で『縁』が入りますが、英語の『PENCIL』にも『縁』が入ってる。縁は円であり、園であり、炎であり、燕であり…音の響きが同じだからこそ、繋がっていくのかもしれないな、なんて思いました。

 

はー、最後に〆ますね。

ありがとう、マッキー。

ありがとう、30年も続けてくれて。

ずっと作品を届けてくれたからこそ、ファンで居れたと思います。本当にありがとう。

このブログは30年をお祝いしたくて始めたから。そうじゃなかったら生まれてない言葉達。

書く事を、その楽しさを思い出せたきっかけになりました。

またアルバムが発売された時には、レビューを書かせてくださいね。

そして、相方ももたさんにも感謝を。あなたが居なければ、絶対に続いてない(笑)あなたは一人でも全曲書けたと思うけど、私には到底無理でした(好き嫌い激しいし、飽き性だから)でも、あなたの素晴らしいレビューを読むと、方向性は違っても、書きたいって気持ちになりました。それはやっぱりマッキーへの愛を感じたからだと思います。

愛は伝播する。人に広がって、その人の中でも燃える、ろうそくの火のよう。

レビューは一旦終了するけど、これからも色んな事を企画して、楽しくマッキー応援しましょうね!

一度でも読んでくださった方にも、心からの感謝を。愛と共に送ります。

ありがとうございました!