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ツインタワーズがおくる、槇原敬之(ほぼ)全曲レビュー ライトあるみのブログ

05. 花火の夜

私が小学生から大人になるまで暮らした街は、世界最大級の花火大会が開催される所でした。

空に指さすような、白く高い塔がそびえたち、関連施設のゴルフ場で最高12万発の光の花束が打ち上げられ、真夏の空を彩っておりました。

大阪でも端にある、お隣は大阪唯一の村がある(笑)田舎な地域ですが、その日に限っては大阪のみならず全国から人が押し寄せ、道路は早い時間から渋滞⇒通行止め、電車もぎゅうぎゅうすし詰め状態。

この日だけは花火大会付近に歩行者天国も出来、移動は自転車で…という地元民も多かったです。花火が始まってからゆっくり近くまで歩いていくのも、またオツなんですけどね。花火の光と音が少しづつ大きくなるにつれて、ワクワクも大きくなっていく…。1時間半位やってた頃はそういう楽しみ方もありました。

年一回の『祭り』がある土地にお住みの方にはわかってもらえると思うんですが、その『熱』はエネルギーを与えます。

開催している教団は、高校も運営しており、野球で日本一になった年は寄付金も多くて花火大会が豪華になる。都市伝説じゃなくて本当だったと地元民は肌感覚で感じておりました。

”あの年”の最後に上がった大スターマイン3連発の感動は今でも思い出して胸が震えます。

 

はよ、「花火の夜」の話をしろよ、という声が聞こえてきますが(笑)書きたいんだもの(爆)ノスタルジーも相まって、この曲は年々好きになってますね。

 

最初から歌詞を読んでいくと、どこが現在でどこが過去か迷う箇所がいくつかあります。

わざとだろうなと思うのは、

花火と同じ色で

浮かんでは消える横顔

 ここにかかってきてるのかな?と。

振り子のように過去と現在が行ったり来たりするさまはメタファーかなと。

記憶って不思議で、動画のように生々しい鮮明なものもあれば、一瞬を切り取った写真のような一場面のものもあり。

ここではフラッシュの点滅のように、場面場面が頭の中に思い出されているんだろうなと想像されます。

 

PLEASURE」でも書きましたが、『不良』という単語で1980年代の空気が。

マッキー自身の体験かな?と想像しちゃいますね。

でも、男女の話じゃなくて、親友とのエピソード、とも取れるなぁって。

もしも若き日のマッキーが似たような体験をしていた場合、どの花火大会を見たんだろう?って興味がわきまして、ざっと調べてみましたが…中々はっきりした答えが出ません。ただ、1980年代の大阪では花火大会が少なかったようです。

今、大阪で有名なのは「淀川花火大会」なのですが、1989年から始まったようで。

うーん、『土手』という歌詞から、これも有力なんですけど、他の部分で描かれた『君』は花火の夜に思い入れというか思い出がありそうな雰囲気…。

…賢明な方はおわかりでしょう、私が問いの答えを冒頭に書いた花火大会にしたがっている事を(笑)

ファン心理というか、乙女心はそんなもんです。共感とか共有って嬉しいじゃないですか(笑)もしかしたらマッキーも同じ花火大会を?同じ花火を見ていた?きゅん、みたいな!

な~んて、ふふふ。淡い妄想でご飯三杯は食べられるっちゅうねん(急に大阪弁

真偽のほどはわかりませんが、もしかしたら?のもう一つの根拠が。

2019D&Rツアーで、マッキーはSAYAKAホールに来てくれたんですね。

そこで、SAYAKAホールがある大阪狭山市出身の友達の話をちょこっとしてくれたんです。平日のSAYAKAホール、客埋まるん?みたいな会話をその友達に言われた、と。

そのお友達の話をするマッキーは、どこか昔を懐かしむような雰囲気を醸し出しておりました。ちなみに、大阪狭山市でも冒頭の花火大会は見えます!というか、少し高台になっているので、花火は遠いけれど全体が見渡せて結構穴場なんです。

!!

その話で私の中でどれだけ妄想が広がった事か!!!(爆)

場所的に高校時代の友達では無さそう。だったら予備校時代とか?うん、ありあり、ありですよぉぉぉ!!(妄想大爆発)

はい、というアホな1ファンの妄想にお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。

…曲の解説、ほとんどしとらんやんか~い!

そういうレビューもたまにはあって良い…ですよね?ね?ね?(弱気)

 

今遠くにいる君からも

この花火がみえればいいのに

 一番言いたいのはここでしょうね。

記憶の中の君の優しい気持ち 

「ずっとみんなが毎日

笑っていられればいいな」

 この言葉を、主人公は花火を見るたびに思い出すんです。

『遠くにいる』は物理的か心理的かはわかりません。が、人を想う気持ちの根源には、その人の幸せや喜びを祈る気持ちがあるのかなって。

有名な隅田川花火大会は、死者供養と災厄除去を祈願して始まったという通説があります。それもこの言葉にかかっていると深読みできますね。

 

という事で、MY妄想設定。

隅田川花火大会を見ている主人公は、昔みたPLの花火大会の夜を思い出している(最後に明言(笑) 

あ~、誰かにずっと話したかった仮説が書けてすっきりしました!

マッキー本人にしか正解不正解は知りえませんが、だったら私は自分の説を信じていこうと思います(笑)ちなみに、SAYAKAホールを見かけるたびに幸せな時間を思い出せるので、マッキーもっと小さな会館を回ってくれても良いのよ?(願い)

 

 ラテン?調も格好良い。

歌詞書くのに目の下にクマが出来たそうですよ。夏の思い出は苦手だそうです(ファンクラブ会報から)

…やはり、花火大会は私の妄想かもしれない。。